和飲通信
和飲通信は本来紙の媒体で、最新号は店頭で配布しています。 その中から抜粋してここに掲載してしております。
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2009年5月号
 風薫る皐月です。今年の桜は天候の関係か、長い間散らずに咲き誇っていましたね。みなさまお花見はされましたか?私は数えてみると三回出かけ、一回は自宅で花見をしました。庭に植えた桜が三年目でようやく花をつけました。町のあちこちに鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。それでも私が子供の頃に比べたら鯉のぼりの数がとても減っていますね。
 先日こんぴら歌舞伎に行って参りました。当日の予報は雨だったのですが、ありがたいことになんとか持ち直しました。金丸座の前の広場の緋毛氈がかけられた縁台床几に座ってカップ酒をいただくのが、ぼくにとってのこんぴら歌舞伎のもう一つの醍醐味なのですが、今年もなんとかできました。
 今年は中村勘三郎さんということで、すごい人気でした。ぼくはこう見えても歌舞伎が好きで今までたくさんの舞台を観てきましたが、最後の幕が閉まった後、もう一度幕が開くカーテンコールは歌舞伎の世界では観たことがありません。その日最後の芝居も終わった後お客さんたちが何かを待つような拍手を長くしてましたが、そんなことは無いと思ってましたし、早く琴平駅から電車に乗りたかったのですぐ席を立ちました。出口に向かって花道を通っていると、急に場内が盛り上がりました。振り返ると幕が開き勘三郎さんが満面の笑みで手を上げて共演者を紹介していました。本当に勘三郎さんは世界レベルのエンターテイナーだなあと思いました。ぼくもうれしくなって花道に座り掟破りの指笛をピーピー鳴らしました。
 その時間、琴平駅から高松へ向かう電車はほとんどの方が芝居帰りの方ばかり、みなさんパンフレットを観たり、思いだしたり幸せそうなお顔でした。
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  実はその朝、駅前から金丸座へ行く途中タバコ屋さんで、タバコを買いますと1個余分にくれました。一つはオマケだそうです。よく聞くと明後日で店を閉めるのだそうでした。すぐそこにある金丸座は賑わってるのに、商売は厳しいなあと思っててハタと思い出しました。実は歌舞伎の日の二日前に行った花見でタバコを切らした方に、たまたま二パック持ってたのでひとつ差し上げた事を。なんとたった二日で全く同じ銘柄のタバコがそっくりそのまま返ってきました。世の中は善い事も悪い事も、事象のみならず、物でさえ、例えタバコ1パックでも、すべて自分に返ってくる仕組みなんだと解りました。「情けは人の為ならず」今更ながら気が付きました。
 今月も和飲通心をお届けします。




 
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